「ルール」&「コミュニケーション」のススメ

なぜ労使トラブルが発生するのか?考えたことがありますか。

 ●社長「そりゃ社員が言うことを聴かないからだろう!」

 ●社員「社長の言うことがおかしいからですよ!」

それぞれに言い分があるようですが、突き詰めていくと原因は2つしかありません。

@ルールが明確になっていないこと

Aコミュニケーションがとれていないこと

労使に必要な「ルール」とは

社長が創業者の中小企業に多いのですが、「会社=社長」なのでどうしても「社長=ルール」となりがちです。

口には出さないまでも「俺が法律だ!」と思っている社長は少なくないはずです。

それでも、合法的で理にかなった言動であれば問題はないのですが、社長も神様ではないのでそうはいきません。

法違反をしたり、その都度対応が違ったりすることはよくあることです。

社長に悪気はないのですが、社員にしてみれば不満が募ります。 

 

社員が増えてくれば、社長の頭の中だけで対応するのはとても無理です。

いろいろな人がいますから、社長の思いどおりにならないことも出てきます。

お互いストレスがたまって爆発!トラブルへまっしぐらです。

 

そうならないために必要なのが「ルール」です。

「就業規則」がそれに当たります。 

 

就業規則は、会社と社員それぞれの就業に関する「権利」と「義務」を定めたものです。

「できること、できないこと」「すべきこと、してはいけないこと」が書かれているので、社員は迷うことなく適切な行動をとることができます。

社長もいちいち対応に悩むことがなくなります。

もちろん就業規則は法律に準拠しているので、法違反をしてしまう心配もありません。

 

就業規則を作成するメリットは主に4つあります。

ひらめき労使トラブルから会社を守ることができます。

ひらめき会社の方針に社員のベクトルを合わせることが

 できます。

ひらめき社員が安心して働くことができ定着率がアップ

 します。

ひらめき社内の手続きに疑問や迷いがなくなります。

 

労働基準法では、社員が常時10名以上の会社は就業規則の作成・届出の義務がありますが、メリットを考えれば社員数に係わらず作成することをお勧めします。

労使に必要な「コミュニケーション」とは

もうひとつ重要なのが社長と社員のコミュニケーションです。

 

「創業の頃はよかったなぁ...。」なんて思っている社長さんはいませんか?

何がよかったって、みんな一致団結して売上を上げることだけを考えていたし、社長の考えをわかってくれていた。

ところが今は、やることもやらないくせに文句は多い、権利ばかり主張するはで、社内の雰囲気も悪くなってきた...。

 

実は、創業当初はあまり労使トラブルはありません。

ルールなんてあってないようなものだし、ましてや就業規則などあろうはずもありません。

でもうまくいっていた。なぜでしょう。

 

答えは、

コミュニケーションがとれていたからです。

 

コミュニケーションがとれていると、お互い何を考えているかわかります。

特に、社長が何を考えているかを伝えることは重要です。

社員は、社長の考えに沿って行動しなければならないからです。

それから、コミュニケーションがとれると親近感がわくので、多少のことは許されます。

少なくともトラブルに発展することはありません。

 

「そうはいっても今は社員も多いし...。」という声が聞こえてきそうです。

たしかに普段から全員とコミュニケーションをとるのは不可能です。

そこで2つご提案します。

 

ひらめき社長の考えは「企業理念」や「会社方針」として就業規

 則に載せる。

ひらめき定期的に社員面談をする。

 

必ずしも普段からコミュニケーションをとる必要はありません。

お互いの考えを理解し合える仕組みを作ればいいのです。

難しいことではないので、ぜひ取り入れてみてください。

 

専門家にご相談ください

労使トラブルは、時間的にも経済的にも精神的にもムダ以外のなにものでもありません。

 

「ルール」&「コミュニケーション」は労使トラブルを防止するだけでなく、逆に業績向上に寄与します。

 

当研究所は人事労務の専門家です。

お気軽にご相談ください。