「成果が高い社員には、それに応じて処遇をする。」
「成果が高い社員は昇給・賞与が良くなる。」
こんな発言を疑いもなく社内でしている経営者がいます。
このたった一言が組織風土を壊していることに気づいていません。
「高い成果を上げている社員に高い賃金を出すのがなぜいけないのか。」
「当たり前のことを言って何が悪いのだ。」
と思われたかもしれません。
しかし、“他の社員よりも高い成果を上げることができる”“そのことを評価して昇給・賞与を多く出す”ということは、自分の成果を上げているやり方を他の社員に教えれば損をすることになります。
そのため、今までだったら“訊かれればすぐに優れたやり方を教える”という組織風土だったのが、“優れたやり方は常に隠される”という組織風土になってしまうのです。
これが同時に、組織の中の人間関係を壊すことに繋がります。
「成果の上がらない社員がいた方が都合がいい。
その方が自分の成果の大きさをアピールすることができる。」
そのように考えるようになるからです。
そんなことを考える悲しい社員をつくってしまうことになるのです。
そして社内での競争は激化します。
こんな組織で全員が協力しあい、一致団結して組織全体の成果を上げることができるでしょうか。
とてもできません。
社員たちは、組織の中で常にストレスを抱えた状態で仕事をしているということです。
最近、うつになる社員が急増しているといわれています。
これは、組織風土が壊れ、人間関係が破たんしている企業が増えてきた結果のように思います。
業績をアップさせるためには、相乗効果を発揮させなければなりません。
そのためには、優れたやり方を持っている社員が社内にそのやり方を提供することを評価する仕組みが必要です。
みんなが優れたやり方で仕事をすることで、全社員が優秀になることを目指します。
わからないことを誰かが教えてくれたらどうでしょう。
教えてもらった社員はそれを感謝します。
また、教えた側も感謝されたことでさらに情報を提供するようになります。
競争しあうのではなく、お互いの成長をもっと支援しあう。
そうすれば自ずと社員が感謝しあい、そして自信を持てる組織風土になります。
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